惑星incへの道 第二回

惑星incへの道 第一回
日曜日の投稿は、僕が今のグループホーム惑星incに入居するまでの道のりを思い出しながら投稿します。コロナ禍前からコロナ発生時の話僕の日常は、デイサービスと週に2回の「惑星KAN」のショートステイで彩られていました。お母さんが朝早く仕事に出た...

前回の続きです

惑星KANでの生活

選択肢は他になく、惑星KANへの入所が決まりました。僕は、いやで仕方がありませんでした。でも行くしかないので、重い足取りで入所することになりました。

入所してからの生活は、週に2回の入浴が決められていました。3日間エネルギーの燃えかすの排出が無いと強制排出が行われる厳しいルールもありました。話し相手は惑星KANの隊員しかいませんでしたが、みんな忙しく働いていて、ゆっくり話すことはできません。同じ住人はおしゃべりをしないため、一日中iPadでYouTubeを見て過ごす毎日でした。

コロナの終息が見えない中、他にすることもなく退屈な日々が続きました。

そんな中、唯一の楽しみは土曜日の自動販売機でした。缶コーヒーを買うために、いつも1番に並ぶことを日課にしていました。朝からルーティンをこなし、この時間を心待ちにしていたのです。ある日、僕はいいことを思いついたと感じました。

並ばなくても、靴を自動販売機の前に置いておけば順番が取れると考えたのです。しかし、販売開始時間に靴を置いた場所へ行くと、隊員から『失格!!!』と嘲笑され、ずるい人間だとレッテルを貼られてしまいました。

そんなふうに何ヶ月も過ごしていました。コロナの感染拡大により、面会などにも制限がかかり、お母さんと会えない日々が続きました。

そんなある日、僕の体温が少しずつ上がり始めました。この時は、まさかこの発熱が僕の生活を大きく変えることになるとは思ってもみませんでした。

次回に続きます。​​​​​​​​​​​​​​​​


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